カイフランク作品でもかなり有名のピッチャー
日本らしいデザインに親しみを感じる

kaj franck
kf1621

ティーマやカルティオを除いて
初めてカイフランクの作品を見たのがこちらのピッチャー
初めて見た時から藤の日本らしさ、薄く繊細さを感じるガラスに目を惹かれた
いつでも割れそうな繊細さにこそアートピースとしての魅力は感じつつも
何よりも、日本までよく無事に届いてくれた!!と梱包の技術にも感動させられた逸品
ヴィンテージ品、アンティーク品というのは
その性質上、今後、未来に向けて減っていくことしかない
なら、せっかく届いてくれたモノたちには
「次に繋ぐ」
そんな想いで丁寧に触れ合っていきたい作品

kaj franckの作品集にも藤のないものだが、
表紙になっている代表的な作品
藤のないタイプはカラーバリエーションも豊富で
たまに市場でも見かけることがある

透明なものとグレーボディのもの
カラーの比較ができることも嬉しく誇らしい
今ではどちらもかなりレアなアートピース??だが
特に見かけることの少なくなったのはグレーボディ
こうして並べて撮影できたこともかなり幸運
比較もできたのがとても嬉しく思う

触れてみて
その繊細さに緊張感が走る、この繊細さにこそ美が宿る
壊れそうなほどアートとしての魅力が高まると感じる
とはいえ、日常生活に落とし込むようなデザインが多いカイフランク作品
薄く薄くというのは、アートとしての一面もありながらも軽量度や材料費も重視したものだと思う

機能をデザインするというのは藤の部分にも言えることではないのだろうか
ピッチャーを使う際に持つであろう藤の部分
滑り止めの意味もなしてくるだろうし
また、温度が手のひらに伝わりにくいというメリットもある
そういった機能の上でデザインされたものではないだろうか??
ヒョイっと手で曲げたような注ぎ口も可愛い

ピッチャーとしても
重心が下にあり、水の溜まる位置が広く重くなることで
安定感もずっと増すだろう
薄く、繊細な一面はもちろんだが
実際の使用面では結構安定していたのではないだろうか??

日本らしい藤素材
日本にも訪れていたカイフランク
遠く離れた地で日本文化が影響していると思うと嬉しく思う
以前紹介したピクニックジュースセットのカゴも藤
いい飴色になった藤
やはり年代も経っているので
経年変化の藤の割れや緩みもある
それもまた年代物の味として魅力的と感じてくれると嬉しい


現地バイヤーさんに聞いたのだが
この作品にはカットサインがないらしい
以前もお話ししたようにカットサインのないものも多いカイフランク作品

見た目よりも安定感のあるピッチャー kf1621
これだけ希少なものを日常的に使うのはなかなか難しいが
ピッチャーとしても有能だったであろう
食卓の中心にkf1621があると思うと見た目としてもとても美しい
ドリンクを注ぐ、その所作も丁寧に楽しくなりそうだ

kaj franck
kf1621
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